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ニッポン再生

バブル崩壊後、「失われた30年」と言われる日本。どうしたら復活できるのでしょうか。再生に向けた処方箋を探ります。

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カギは「ジョブ型採用」 加茂倫明さんが考える経済再生策/中

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インタビューに答える加茂倫明LabBase代表=東京都千代田区で宮本明登撮影
インタビューに答える加茂倫明LabBase代表=東京都千代田区で宮本明登撮影

 「失われた30年」と言われるほど低成長が続いてきた日本。2022年もロシアによるウクライナ侵攻を背景にした資源高や円安のあおりで低迷した。新たな年、日本経済の再生に何が必要か。若者の視点で考えてみた=上はこちら。下はこちらです。

22年は不確実性が顕在化

 2022年は不確実性を目の当たりにした年だった。ロシアによるウクライナ侵攻が企業の業績や株価に影響したことに始まり、複数の米大手IT企業が社員の大量解雇を始めた。ただ、ピンチはチャンスと言える。海外のIT大手が採用を控えるなら、世の中が不安定でも日本企業にとっては優秀な人材を獲得するチャンスになるのではないか。そのために、より多くの企業、職種で職務内容を明確にするジョブ型採用の要素を取り入れてほしい。

 我々の会社では、理系人材に特化した就職・転職支援を実施しているが、日本の優秀な人材は、まだ大量に海外に流出している状況にはないように見える。ただ、海外型の研究者、技術者の専門性を高く評価し、より良い待遇で仕事を任せるジョブ型採用にひかれる人は増えつつある。例えば、日本では大学院で…

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