ドイツ転覆計画組織、軍や警察にシンパ 過激な陰謀論、浸透か

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ドイツ政府の転覆計画に参加し、警察当局に連行される容疑者の一人(右から2人目)=ドイツ南部カールスルーエで7日、AP
ドイツ政府の転覆計画に参加し、警察当局に連行される容疑者の一人(右から2人目)=ドイツ南部カールスルーエで7日、AP

 国家転覆を計画したとしてテロ組織メンバーら25人が摘発された事件が起きたドイツで、社会に衝撃が広がっている。逮捕者の中にはドイツ軍の元司令官や特殊部隊の現役隊員、警察関係者が含まれており、相当程度の実力を備えた組織だったことが明るみに出たからだ。

元中佐、エリート兵…容疑者100人超?

 容疑者らはベルリンの連邦議会に侵入し、国会議員や閣僚に手錠をかけて拘束することなどを計画していたとされる。報道によると、今月7日の大規模な家宅捜索では、ライフルやピストルなどの武器約100点や弾薬などが押収された。他にも29人が捜査対象に挙がっているが、今後の捜査で容疑者が100人を超える可能性もある。

 首謀者の一人とみられるのがドイツ軍元中佐で空挺部隊司令官を務めたリュディガー・フォンペスカトーレ容疑者(69)だ。現役時代…

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