ブラック校則、変わらない? 見直し調査「実施84%」識者解説
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学校での理不尽なルールを定めた「ブラック校則」を巡り、毎日新聞が47都道府県と全国20政令指定都市の計67教育委員会にアンケートしたところ、校則見直しの実態調査を「実施した」と答えたのは84%に上った。専門家は一定の評価をしつつも、根本的な課題が依然として残ると指摘する。【後藤豪】
文科省通達と世論が変革の機運つくる
専門家は、校則問題に詳しい名古屋大大学院の内田良教授(教育社会学)、東京の世田谷区立桜丘中の校長時代(2010~20年)に校則を全廃した西郷孝彦さん。決して楽観できない実情と共に、教育現場は今後どう校則と向き合うべきかも語ってくれた。
「率直に高いと感じた。すごくいい傾向です」。内田教授は「84%」という結果を評価した。ここ数年、教授の元には教員から「校則の見直しをやっています」という声が多く寄せられているといい「こうした動きが顕在化した数字ではないでしょうか」との見方を示した。
そして、校則見直しの機運が高まった要因として「文部科学省の事務連絡(通達)と世論の動きが大きい」と解説した。
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