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「副業」で金をもうけるつもりが、知らないうちに消費者金融から現金を借り入れたことになってしまった――。ネット交流サービス(SNS)で知り合った相手から副業を持ちかけられたのをきっかけに、そんな金銭被害に遭うケースが相次いでいる。400万円の被害の相談もあり、関係団体は注意を呼びかける。被害にあった京都府の20代女性が毎日新聞の取材に詳細な手口を証言した。
きっかけは、写真共有アプリ「インスタグラム」での人気女性インスタグラマーの投稿だった。8月下旬の投稿に「副業あります」との記載があり、そこに一つのLINE(ライン)アカウントが紹介されていた。アカウント名にはこのインスタグラマーの名前が含まれていた。「お金をもらえるならやってみようかな」。怪しむことなくそのアカウントをクリックした。
ラインでのやり取りが始まり、相手の指示通りに氏名や年齢、職業などの個人情報のデータを送ると、「月に1回送られてくるアンケートを月末までに記入する仕事」を紹介された。報酬は1件1万4000円。同時に最大4件まで申し込みでき、毎月5万6000円の副収入になると記されていた。
その後、求められるままに年収を伝え、送られてきたURLをクリック。当時は気づかなかったが、そのURLは大手消費者金融の申し込み画面のものだった。女性は相手に指定されたIDとパスワードを入力。自分のスマートフォンにショートメッセージサービス(SMS)で届いた承認コードのスクリーンショットを送った。
その半日後、女性のもとに消費者金融から、…
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