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第24回全国高校選抜ラグビー

第24回全国高校選抜ラグビー大会(3月25日~31日)の特集ページです。公式サイト「HANAZONO LIVE」で全試合をライブ配信します。

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目黒学院、親子2代Vへ 小野寺正太郎の「銭湯力」 全国高校ラグビー

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【目黒学院-勿来工】前半、タックルを受けながら突進する目黒学院の小野寺=東大阪市花園ラグビー場で2022年12月28日、滝川大貴撮影
【目黒学院-勿来工】前半、タックルを受けながら突進する目黒学院の小野寺=東大阪市花園ラグビー場で2022年12月28日、滝川大貴撮影

 第102回全国高校ラグビー大会は30日、2回戦があり、目黒学院(東京第2)は大阪桐蔭(大阪第2)と対戦する。

 大事な初戦で「2代目」のプレーが光った。28日の1回戦で目黒学院のフランカー小野寺正太郎選手(3年)は攻守にわたり献身的なプレーを見せ、勿来工(福島)を83-0で降す大勝に貢献した。

 その姿をスタンドから優しい目で見つめていたのは父・正志さん(64)だ。同校(当時は目黒)OBで、第56回大会(1976年度)でFWとして優勝を経験した。一人息子のプレーに「まだまだ成長中」と辛口だが、そのプレーセンスは父譲りだ。

 小学校時代から空手や柔道に取り組み、中学では陸上部に所属した小野寺選手がラグビーを始めたのは中学2年の夏だ。

 「自分がやってきたスポーツを押しつけたくなかった」と正志さん。しかし小野寺選手は「テレビで見ていても楽しそうだったし、自分が鍛えてきた体力が生かせるスポーツだと思った」と父に「弟子入り」を志願。部活の合間を見て、自宅前の道路などでパスやタックルを教わった。

 父の後を追って入学した目黒学院では、初心者ながら空手などで鍛えてきた体幹とメンタルの強さで頭角を現した。竹内圭介監督も「ピッチを走り回って体を張ってくれる。気合の入ったプレーはチームにとって頼りになる存在」と話す。

 そんな努力が認められ、前回大会では花園を経験。今季はレギュラーを獲得し、本人は「まだまだ下手。もっとうまくなりたい」と向上心を示す。

 そんな小野寺選手を成長させた一つの大切な場所が「風呂」だ…

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