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東京地裁が「違憲状態」判決 同性婚の法制化、急げ=藤沢美由紀(くらし医療部)

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判決を受け、「婚姻の平等に前進!」などと書かれた紙を掲げる原告団ら=東京都千代田区で2022年11月30日午後2時45分、吉田航太撮影
判決を受け、「婚姻の平等に前進!」などと書かれた紙を掲げる原告団ら=東京都千代田区で2022年11月30日午後2時45分、吉田航太撮影

 結婚したい2人が法的な保障と社会からの承認を得られる。当たり前のはずの権利が、特定の人たちには許されない差別が日本にはある。

 東京地裁は昨年11月、同性婚を巡る国家賠償請求訴訟の判決で、同性愛者がパートナーと家族になるための法制度がない現状を「違憲状態」と指摘した。婚姻を「両性の合意」とした憲法の規定は、同性婚を禁止しているわけではないとも解釈した。

 私はLGBTQなど性的少数者に関わる取材を通じ、婚姻を戸籍上異性のカップルに限る合理的な理由などないと確信している。これは少数者の尊厳の問題である。国会議員は今すぐ、法制化に向けて取り組むべきだ。

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