花園逃した桐蔭学園・矢崎　「逸材」いま何思う?　全国高校ラグビー

　第102回全国高校ラグビー大会は東福岡が6大会ぶりに頂点に立って幕を閉じた。今大会も多くのドラマが生まれたが、この世代をリードしてきた逸材は「聖地」の芝を踏むことを許されなかった。1年時から花園を沸かせてきた桐蔭学園（神奈川）の矢崎由高選手（3年）だ。将来を嘱望される18歳は、何を思うのか――。

　花園の開幕が迫った昨年12月下旬。矢崎選手は東京都内で楕円（だえん）球を追っていた。

　「今更、泣こうが、わめこうが花園に出られない事実は変えられない。花園に出られないから腐るのでなく、いつか、この経験が結果的に良かったと胸を張って言えるようにしたい」

　花園出場を逃した有望選手に…