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ひょうご・本の探訪

活字離れが進み、インターネット全盛の時代ですが、街では個性的な書店を見かけます。兵庫県内の「本」にまつわる人々を紹介します。

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ひょうご・本の探訪

自宅に並ぶよりすぐり ブックス+コトバノイエ(川西市) /兵庫

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加藤博久さん(左)が自宅を開放して月2回開く「ブックス+コトバノイエ」=兵庫県川西市で、土居和弘撮影
加藤博久さん(左)が自宅を開放して月2回開く「ブックス+コトバノイエ」=兵庫県川西市で、土居和弘撮影

 「本のあるところ」。川西市の高台の住宅地にある自宅を開放して営む古書店「ブックス+コトバノイエ」を、店主の加藤博久さん(67)はそう呼ぶ。「店」を開けるのは月2回。訪れた人が心地よく本を選べるようしつらえには念を入れる。本棚の蔵書の配列は昼となく夜となく入れ替える。オープン日の朝には近所の路傍に咲く花を摘んで、一輪挿しにする……。「本と最高の出会いにしてほしいから」

 木造平屋の居間や書斎などに天井まである高さの本棚が並ぶ。そこに収まるのは小説、評論、エッセー、美術などの専門書、雑誌など約4000冊。青春時代、米国のポップカルチャーに憧れた。その扉を開いたのは、レコードとともに本や雑誌だった。その名残をとどめる本もある。蔵書のジャンルはさまざまだが、「僕が気に入ったものしか置いていない」と話す。

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