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WBC2023

第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が2023年3月に開幕。

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侍ジャパン記者通信

侍ジャパン「最強」布陣 大リーガー3人、実現した栗山英樹監督の熱意

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記者会見する侍ジャパンの栗山英樹監督=東京都港区で2023年1月6日、猪飼健史撮影
記者会見する侍ジャパンの栗山英樹監督=東京都港区で2023年1月6日、猪飼健史撮影

 野球の日本代表「侍ジャパン」は6日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けたメンバーの一部を先行発表した。

 「JAPAN」のユニホームをまとった日本代表・栗山英樹監督は一人一人の名前と背番号を、かみ締めるように力を込めて読み上げた。ギリギリまで悩みたいと苦悩した栗山監督。12人の1次メンバー発表直後の表情は晴れやかだった。「多くの日本の素晴らしいプレーヤーの中で、できる限り世界一に近いチームはどういうチームかずっと考えてきた。正しいかどうかというよりも、信じていくしかない。日本の野球をやりきって、必ずや世界一になって、皆さんに喜んでもらう」

 何と言っても目を引くのが、第一線でバリバリ活躍する大リーガーの存在だ。今回の発表では大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)のメンバー入りが正式決定した。

 米大リーグで活躍する複数の選手が、同時に日の丸を背負いWBCに参戦するのは久しぶりのこと。第1回大会(2006年)はイチロー(マリナーズ)と大塚晶則(レンジャーズ)の2人で、イチローは喜怒哀楽を前面に出してチームを鼓舞し、初の世界一に貢献した。第2回大会(09年)はイチロー、松坂大輔(レッドソックス)、城島健司(マリナーズ)、岩村明憲(レイズ)、福留孝介(カブス)の5選手が参戦。決勝の韓国戦でイチローが放った決勝適時打は、今も名場面として語り継がれる。

 その後の第3回大会(13年)はゼロ、第4回大会(17年)は青木宣親(アストロズ)のみと、国内組主体で戦いを挑んで、優勝を逃した。栗山監督は最大の敵となる米国の特色を知り尽くした大リーガーがチームに加わる重要性を強調し、「最後は米国をやっつけて勝つ。前提として、向こうを知り、対等に勝負している選手たちはどうしても必要になる」と考えていた。

 だからこそ、…

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