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日本への移民・難民をめぐるニュースにはいつも心を暗くさせられる。入管で繰り返される外国人への虐待、外国人技能実習生の劣悪な労働環境、意地悪で無慈悲な現行の法律、等々。だが、そんな日本に、とにもかくにも外国から来て住んでいる人たちがいて、その数は現在約276万人にものぼる。
『日本に住んでる世界のひと』(金井真紀著・大和書房・1760円)は、出身国も年齢も職業もそれぞれ異なる外国人20人へのインタビュー集だが、堅苦しさがなく、公園やカフェで友達のおしゃべりを聞くようにするりと心に入ってくる。著者のエッセイのようなやさしい文体も内容と合い、その人の雰囲気がいきいきと伝わってくるのが最大の魅力だ。日本という<外国>で生き抜く彼らのタフさとほがらかさは、こ…
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