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フィギュアスケートを楽しむ「Fun!フィギュア」。銀盤で輝きを放つスケーターが描く魅力あふれる世界を伝えます

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全日本選手権男子フリーで演技する佐々木晴也選手=東和薬品ラクタブドームで2022年12月25日、吉田航太撮影
全日本選手権男子フリーで演技する佐々木晴也選手=東和薬品ラクタブドームで2022年12月25日、吉田航太撮影

 今年もフィギュアスケートを通じて見える世界を、自分なりの色でつづっていきます。さて、年が明けてスケートシーズンは、ようやく折り返し。今回は前半戦の山場となった昨年12月の全日本選手権で紹介しきれなかった話をお届けします。【東京運動部・倉沢仁志】

 「文武両道」という言葉を改めて考えさせられた。男子でジュニアから全日本選手権に出場した佐々木晴也選手(19)は現在、京大経済学部で学ぶ1年生。昨春、愛知の東海高校から猛勉強の末、合格した。全日本では初出場選手の中では最上位となる15位となり、日本スケート連盟から「新人賞」に選出された。

 佐々木選手は、昨季の序盤以降は受験勉強のため氷を離れており、昨年8月の「げんさんサマーカップ」(滋賀)で復帰するまで1年半ほど実戦から離れていた。復帰戦はダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を跳ぶ構成から始まったが、久々の舞台でも物おじせずに楽しんで滑った姿は印象的だった。

 もともとスケーティングには定評があった。小学6年だった2015年には、ジュニアの一つ下のカテゴリーに当たるノービスAの全日本選手権に出場。北京冬季オリンピック銀メダリストの鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)らを抑えて2位に入ったこともある実力者だ。

 ところが、戦いの場をジュニアに移すと、…

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