羽生結弦さん「大切な日に演技、やっと」　3・11宮城公演へ談話

　フィギュアスケート男子でオリンピック2連覇を果たし、昨年プロ転向した羽生結弦さん（28）が、東日本大震災の発生から12年となる3月11日に地元・宮城でアイスショーを開催することが9日、主催の日本テレビから発表された。開催にあたって羽生さんが発表した談話は次の通り。

　　　◇

　今まで3月11日ってコメントを出すことくらいしかできなくて、自分の演技を届けたいと思っていても、なかなか演技する機会だったりとか、皆さんの前で何かを届けられる機会ってやっぱり作るのが難しかったです。

　ただ、こうやってプロになって……こうやってプロになったからこそ、その大切な日に演技できるということが、やっとできるなというような気持ちもあります。3月11日じゃないと届けられない気持ちだったりとか、3月11日の日だからこそ、思っていただける気持ちだったりとか受け取り方だったりとか、いろいろなことがあると思うので。そういう意味ですごく大切に、大切に演技していきたいなと思います。