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未来を開く・神奈川の技術が世界へ

神奈川県内には独自の技術で世界に打って出る企業や研究機関がいくつもあります。企業や研究機関の取り組みを紹介。

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/8 横須賀 N-Sports tracking Lab /神奈川

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大手電子部品メーカーと共同開発した受信機を手にする「N-Sports tracking Lab」の横井愼也代表=横須賀市で2022年11月22日、橋本利昭撮影
大手電子部品メーカーと共同開発した受信機を手にする「N-Sports tracking Lab」の横井愼也代表=横須賀市で2022年11月22日、橋本利昭撮影

「沖合」の観戦リアルに ウインドサーフィンW杯 CG加えて配信

 2022年11月、3年ぶりに開催されたウインドサーフィン(WS)のワールドカップ(W杯)。会場の津久井浜海岸(横須賀市)では世界29カ国のトップ選手90人が時速60キロを超す速度で海面を滑走し、順位を競った。レースはドローンで撮影した上空からの映像に、各選手の位置をほぼリアルタイムで再現したCG映像を加え、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで流された。配信を手がけたのは横須賀市のITベンチャー「N―Sports tracking Lab」だ。

 最新のCG映像の仕組みはこうだ。選手一人一人に装着した受信機が、衛星測位システム「みちびき」からの電波を感知し、1秒ごとの位置を計測してスマートフォン(スマホ)の回線でクラウド上のシステムにデータを送信。そのデータは地図上に位置情報を落とし込むアプリに転送され、CG映像として大型ビジョンやパソコン、スマホなどの端末で視聴できるようにした。

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