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LGBTQの自死をなくすには 当事者、家族の体験から探る課題

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高松市立一宮中で開かれたイベントで、トランスジェンダーの福井瑞穂さん(右から2人目)の姉としての葛藤を振り返る中村香菜子さん(左奥)=高松市一宮町で2023年1月7日午後1時55分、西本紗保美撮影
高松市立一宮中で開かれたイベントで、トランスジェンダーの福井瑞穂さん(右から2人目)の姉としての葛藤を振り返る中村香菜子さん(左奥)=高松市一宮町で2023年1月7日午後1時55分、西本紗保美撮影

 地方で暮らすLGBTQなどの性的少数者の自死をなくすための支援イベントが、高松市内であった。出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーが生きづらさを抱えてしまう社会の問題点について、当事者や家族ら4人が実体験を交えて語り合った。

 2022年度の厚生労働省支援事業の一環で、香川県内の当事者団体「あしたプロジェクト」などの主催で7日に開催。会場の高松市立一宮中学校では、女性として暮らすトランスジェンダーでタレントなどの活動をする西原さつきさん、高松市の子育て支援団体代表の中村香菜子さん、あしたプロジェクトの福井瑞穂副代表ら4人が登壇した。

 福井さんは性自認が男性だが、出生時の性別の女性として扱われることに苦しみ、15年ほど前に睡眠薬を大量に飲んだ過去を告白。「心の中で息が吸えないぐらい(死にたい気持ちが)ほこりのように積もっていて、家族も友達も先生も誰も『掃除』してくれなかった」と振り返った。

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