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政策に独自色が乏しい、決断できない等々、岸田文雄政権の評価はもう散々である。身内の苦言なら首相も「聞く力」全開になるかもと思い、「16人の総理に仕えた男」として知られる自民党の元名物職員を訪ねることにした。どうやら首相を「バッサリ」らしい。元自民党政務調査会長室長で政治評論家の田村重信さん(69)である。
同郷の先輩、田中角栄元首相に影響を受けて政治を志した田村さんは大卒後、父が後援会で支援していた自民党衆院議員の村山達雄氏の紹介で宏池会の事務方として2年働き、その後党本部で40年以上勤めた。党本部では政調会が長く、主に国防・安全保障を担当した。宏池会が「総理・総裁派閥」となっただけに胸躍る思いがあるに相違ないが、やはり田村さんは辛口な論評を始めたのである。
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