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「歌舞伎座新開場十周年」と銘打った「寿 初春大歌舞伎」。1部の序幕は花形主体の舞踊「卯春歌舞伎草紙(うどしのはるかぶきぞうし)」(竹柴徳太朗脚本、藤間勘十郎振り付け)。猿之助の名古屋山三、七之助の出雲の阿国を中心に、愛之助、勘九郎らが登場。構成がうまく、華やかだ。
次が「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」。武家娘を装って呉服店の浜松屋に乗り込んだ弁天小僧の愛之助が男と正体を見破られてからの変化を巧みに見せる。名せりふのタンカもよく利いた。勘九郎の南郷はせりふの間合いがよく、弁天との掛け合いが盛り上がる。芝翫の駄右衛門が座頭役にふさわしい貫禄。「勢揃(せいぞろ)い」は猿之助の忠信、七之助の赤星も加わり、目にも楽しい。
2部の序幕は「曽我物」の新作「寿恵方曽我(ことぶきえほうそが)」(松岡亮脚本)。白鸚の工藤、幸四郎の五郎、染五郎の犬坊丸と高麗屋三代がそろう。猿之助の十郎。
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