- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

ドメスティックバイオレンス(DV)、虐待、いじめなどの暴力は相手をおとしめ、恐怖を浸透させて、感情・思考・希望・プライバシー(安全な場所)を奪う。
中でも性暴力の効果は絶大だ。強烈な屈辱と羞恥心を相手に与え、屈服させ沈黙させる。影響は形を変え、次代に及び、家族全体をもむしばむ。その実態に触れるたびに衝撃を受ける。私たちは2016年1月、性暴力の撲滅と被害者の社会復帰を促す「性暴力救援センター日赤なごや なごみ」を、日赤愛知医療センター名古屋第二病院(名古屋市)に設置した。病院拠点型ワンストップ支援センターとして24時間365日体制で相談や支援に臨み、被害実態などの調査を本格化している。
調査で浮かんだのは、加害者の約8割が被害者の顔見知りであり、家庭内で起きた場合に最も多いのは実父であるという点だ。5~8歳のころから長期的に繰り返し被害に遭っている。
この記事は有料記事です。
残り907文字(全文1288文字)