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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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「学びの火は消せない」 識字教室ひまわりの会、桂さん遺志継ぐ /兵庫

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桂光子さんの遺影を前に、思い出を語るひまわりの会の学習者=神戸市立長田公民館で2023年1月14日午後2時38分、宮本翔平撮影
桂光子さんの遺影を前に、思い出を語るひまわりの会の学習者=神戸市立長田公民館で2023年1月14日午後2時38分、宮本翔平撮影

 1995年1月17日の阪神大震災を機に始まった識字教室「ひまわりの会」が14日、神戸市立長田公民館で26年間の活動を振り返る集会を開いた。教室で字の読み書きを学ぶ「学習者」や支援者ら約70人が参加。元夜間中学教員で発足当初から活動を支え、2021年に85歳で亡くなった桂光子さんを追悼し、「学びを求める人がいる限り火は消せない」と継続的な活動を改めて決意した。

 戦争や貧困などから学校に通えず、読み書きができない人が阪神大震災では、避難所の生活情報を理解できなかったり、罹(り)災証明書などの行政手続きで困ったりした問題があった。桂さんらが中心となり、震災翌年の96年9月に神戸市長田区で活動は始まった。学習者に寄り添い続けた桂さんだが、21年5月に新型コロナウイルスで亡くなった。

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