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尾上菊五郎聞き書き/37 源九郎狐 若い時は声が出なくなることも

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「義経千本桜 河連法眼館」の菊五郎の源九郎狐。1980年9月国立劇場=同劇場提供
「義経千本桜 河連法眼館」の菊五郎の源九郎狐。1980年9月国立劇場=同劇場提供

 日本の伝統芸能を上演し続けてきた国立劇場(東京都千代田区)は10月いっぱいで建て替えのため閉場となる。開場は1966年11月。菊五郎は68年6月、「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」の浅香姫で初出演した。以来、2023年1月公演の「遠山桜天保日記」の遠山金四郎に至るまで、多くの役を演じてきた。

 80年には2作品で初役をつとめた。3月が「都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)」の傾城花子実は吉田松若丸。人買いにさらわれた梅若丸が隅田川のほとりで命を落としたという梅若伝説を題材にした河竹黙阿弥作品で、この時が56年以来の上演であった。松若丸は梅若丸の兄である。

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