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宝塚歌劇

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タカラヅカ余話 初演から40年「うたかたの恋」 絢爛たる演出、まさに神髄

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▲オーストリアの皇太子ルドルフ(右、柚香光)は、男爵令嬢マリー(左、星風まどか)との道ならぬ恋におぼれてゆく▼ルドルフ(中央、柚香)は、自由に生きるいとこのジャン(右から2人目、水美舞斗)に憧れを抱いていた=いずれも梅田麻衣子撮影
▲オーストリアの皇太子ルドルフ(右、柚香光)は、男爵令嬢マリー(左、星風まどか)との道ならぬ恋におぼれてゆく▼ルドルフ(中央、柚香)は、自由に生きるいとこのジャン(右から2人目、水美舞斗)に憧れを抱いていた=いずれも梅田麻衣子撮影

 2023年、109周年を迎えた宝塚歌劇ですが、いきなり新型コロナウイルス第8波の洗礼を受けています。宝塚大劇場は元日から、柚香光(ゆずかれい)を中心とした花組によるミュージカル・ロマン「うたかたの恋」(柴田侑宏(ゆきひろ)脚本、小柳奈穂子潤色・演出)とタカラヅカ・スぺクタキュラー「ENCHANTEMENT(アンシャントマン)―華麗なる香水(パルファン)―」(野口幸作作・演出)という究極の王道ロマンと洗練されたレビューの2本立てが上演されていたのですが、10日から急きょ公演中止になりました。東京宝塚劇場の星組公演、宝塚バウホールの宙(そら)組公演と中止が相次ぎ、またもコロナ禍に直撃された形です。

 「うたかたの恋」は、19世紀オーストリアの皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの心中事件を題材に、作家クロード・アネの小説を舞台化した故柴田氏の代表作の一つ。1983年、雪組の麻実れいと遥くららによって初演されて以来40年、全国ツアーなどで再演されてきましたが、星組の麻路さき(東京公演は紫苑(しおん)ゆう)、白城あやかコンビによる公演以来30年ぶりに大劇場でよみがえり、本来の形で完璧に再現されていただ…

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【宝塚歌劇】

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