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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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「半年ぶり戦果」で目立った不和 ロシア軍と民間軍事会社が“争奪戦”

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ロシアのプーチン大統領=モスクワ郊外で2023年1月16日、スプートニク通信AP
ロシアのプーチン大統領=モスクワ郊外で2023年1月16日、スプートニク通信AP

 ロシアは侵攻するウクライナの東部ドネツク州ソレダルを制圧した模様だが、その功績をめぐり軍と民間軍事会社が対立している。ロシアの苦戦が続く中で軍の権威が揺らぎ、非正規部隊とその指導者の存在感が高まっていることが背景にある。

 ロシア国防省は13日、ドネツク州北部の交通の要衝、バフムトの北東約10キロにあるソレダルを前夜に陥落させたと発表した。ウクライナ軍は交戦を続けていると反論したが、欧米諸国の分析でもソレダルが制圧されたとの見方が広がる。ロシア軍は2022年夏以降、ウクライナ東・南部の占領地域を奪還され続けてきたことから、久しぶりの目に見える形の戦果と言える。

 ところが、ドネツク州の前線に部隊を派遣してきた民間軍事会社「ワグネル」は軍側の発表に反発。ワグネル経営者のプリゴジン氏は13日、「彼らは常に勝利(の功績)をかすめ取ろうとしている」と批判した。…

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【ウクライナ侵攻】

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