爽やかな香り、名産に 南紀白浜でコーヒー無農薬栽培 本格販売へ

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コーヒーの実の出来を点検する青木さん=白浜町日置で2023年1月17日午後0時17分、竹内之浩撮影
コーヒーの実の出来を点検する青木さん=白浜町日置で2023年1月17日午後0時17分、竹内之浩撮影

 国産の香り、味わいを白浜から――。国内では珍しいコーヒー栽培に、和歌山県白浜町の農業法人「アドバンス4(フォー)カンパニー」が取り組んでいる。「南紀白浜コーヒー」で、2月の兵庫県の百貨店でのイベントを皮切りに、3月から本格的に販売を開始する予定だ。青木孝尚社長(58)は「新しい特産品に育てたい」と意気込んでいる。

 和歌山県田辺市の建設会社社長だった青木さんが2020年7月、長男に社長を譲ったのを機に法人を設立した。栽培に適した標高約130メートルにある同町日置の果樹休耕地約5000平方メートルを購入し、ハウス4棟を建てた。「南紀白浜ファーム」と名付けた農場では、計約1300平方メートルのハウスに、世界で生産量が最も多い「アラビカ種」の原種に近いとされる「ティピカ種」の木313本を栽培している。

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