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国内で初めて新型コロナの患者が確認されてから15日で3年が経過した。パンデミック(世界的大流行)を経て、社会はどう正常化していくのか。各分野の現状を連載しながら、ウィズコロナ時代を展望する。
連載「パンデミックの先に」は、全7回です。
このほかのラインアップは次の通りです。
第1回 感染で認知症リスクが上がる
第2回 重くのしかかる後遺症
第3回 ワクチン不信の背景
第4回 子どもの発達に影響
第6回 移住で浮かんだ課題
第7回 途上国「コロナは過去の話」
新年会シーズンまっただ中の13日、東京都北区の「ビストロ酒場 CRAFT×CRAFT 赤羽店」は、会社の同僚や友人らとビールやソーセージを楽しむ客でにぎわっていた。同店は、国内各地のブルワリー(醸造所)で造られるクラフトビールを提供している。職人がこだわりの製法で醸造したクラフトビールは、フルーティーな風味のものからどっしりとした苦みを感じるフレーバーまで、さまざまな味わいがある。日替わりで違う種類が楽しめるのが特徴だ。
緊急事態宣言などが出されたことにより、酒の提供を伴う飲食店は、休業や営業時間の短縮を余儀なくされるなど、新型コロナウイルス禍で大きな影響を受けた。そんな中、同店が活路を見いだしたのが、クラフトビールのサブスクリプション(定額利用)サービスだ。既に動画や音楽配信で広く普及しているサブスクを、ビールに転用した。
感染が広がり始めた2020年2月。クラフトビールを月額2980円で1杯無料にするサブスクを始めた。料理1品を注文すれば、月に何回来店してもビールが1杯無料になり、日替わりで計18種類の国産クラフトビールを楽しむことができる。
連載「パンデミックの先に」、次回は移住で浮かんだ課題について報告します。
コロナ禍、魅力模索の3年
当初は人を呼ぶ「手段」としての期待が強かったが、コロナ禍で店の魅力を模索するきっかけになった。
「うちは1銘柄のビールが無くなったら別の味のビールにたるごと交換するスタイル。日によって違う味のビールを提供しているため、毎日通っても飽きずに楽しむことができます」と語るのは、店長の寄木一真さん(45)だ。全国のブルワリーで造られたクラフトビールを常時6種類取りそろえ、日替わりで銘柄が変わっていく同店のスタイルは、サブスクとの親和性がいいと考えたという。
何回来店しても1杯無料だが、「お客さんの注文はたいてい1杯では収まらない。日替わりの銘柄という点もあり、『今日(飲める)チャンスを逃したら、次はいつお目にかかれる…
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