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第77回毎日映画コンクールの受賞作・者が決まった。2022年の公開作には、コロナ禍で製作の中断や公開延期を強いられた作品も多く、内容にも直接、間接の影響がうかがえた。受賞結果には、困難の中で表現に挑む作り手の強い意欲が感じられた。
日本映画大賞の「ケイコ 目を澄ませて」は、実在の女性をモデルとした人間ドラマ。生まれつき耳の聞こえないケイコがジムに通い、プロボクサーとしてリングで戦う姿を、ボクシング映画らしからぬ静けさで描いた。
ケイコを演じた岸井ゆきのさんは、女優主演賞を受賞。トレーニングを積んで撮影に臨み、迷いながら戦うケイコをリアルに体現した。岸井さんは「今まで夢だったことが全部詰まっているような作品。ここですべての私を見せられたらいいなと思っていた」と充実感を表した。
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