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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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知床観光船事故、国交省がJCIに業務改善指示 事故前検査不十分で

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作業船「海進」によって海面上までつり上げられた観光船「KAZU Ⅰ」=北海道斜里町沖で2022年5月26日午後6時54分、本社ヘリから
作業船「海進」によって海面上までつり上げられた観光船「KAZU Ⅰ」=北海道斜里町沖で2022年5月26日午後6時54分、本社ヘリから

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故に関連し、国土交通省は20日、国の代行機関として小型船の検査にあたる「日本小型船舶検査機構(JCI)」に対し、検査が不十分だったとして業務改善を指示した。事故前にカズワンを対象に実施した検査についても問題点を指摘しており、2月20日までに改善策を報告するよう求めている。

 カズワンを巡っては、JCI札幌支部が事故3日前の2022年4月20日、検査を実施していた。その際、担当者はハッチのふたの密閉状況を「問題なし」と判断していたが、実際に開閉しての確認まではしていなかった。このハッチのふたについて、事故原因を調査している国の運輸安全委員会は22年12月に公表した報告書で「不具合があった」と指摘しており、それが沈没の要因の一つになったとしていた。

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【知床観光船事故】

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