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和歌山県広川町の前期白亜紀(約1億3000万年前)の地層から、国内最古級の恐竜の歯の化石が見つかり、県立自然博物館(同県海南市)などが20日、発表した。イグアノドン類(長さ約14ミリ、幅最大約6ミリ)とスピノサウルス類(長さ約18ミリ、幅最大約8ミリ)が各1点、類を特定できなかった肉食恐竜のもの2点の計4点。同館は「現在の太平洋側での発掘例は少なく、白亜紀の東アジアにおける動物相を知る上で貴重な資料」としている。同時期の恐竜の歯の化石は、これまでに徳島や石川、岐阜などでも確認例がある。
イグアノドン類は細長い頭をした草食恐竜で、推定体長は約5~10メートル。歯の中心からずれたところに発達した隆起部があり、上顎(うわあご)の歯とみられる。一方、スピノサウルス類は背中に帆のような突起を持つ肉食恐竜。大きいもので全長15メートル程度とされるが、今回の歯の大きさからは数メートル程度と推測されるという。同じ地層には、カメの甲羅片やサメの歯など脊椎(せきつい)動物の化石が高密度で集積してお…
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