「こっこっこっ」 子供たちがお菓子をもらう町の小正月伝統行事 福島

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「こっこどり」として店や家を巡り、お菓子をもらう子どもたち=福島市飯野町のガソリンスタンドで2023年1月14日午後5時7分、尾崎修二撮影
「こっこどり」として店や家を巡り、お菓子をもらう子どもたち=福島市飯野町のガソリンスタンドで2023年1月14日午後5時7分、尾崎修二撮影

 人通りのまばらだった商店街。日が暮れ出すと、「こっこっ、こっこっ」とかわいい声が聞こえてくる。店や住家の玄関に明かりがともり、小さな来訪者たちは差し出されるお菓子に集まる――。こんな不思議な光景が、福島市郊外の飯野町で毎年1回繰り返されている。ハロウィーンの風習に似ているが、れっきとした「こっこどり」と呼ばれる小正月の伝統行事だ。その魅力と歴史に迫った。【尾崎修二】

 14日午後5時前、同市飯野町の中心街に大きな手提げバッグを持った小学生らが続々と現れ始めた。「こっこっこっ」と鳥の鳴きまねをしながら、民家やスーパー、そば屋に美容室など、街中を次々に巡る。保護者に見守られる中、高学年の子は友達同士ではしゃぎ、低学年の子は少し緊張した面持ちをしている。

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