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◆林英一(はやし・えいいち)さん
(新曜社・3740円)
「表象と実像」浮き彫りに
副題は「彼らの生きた戦後と祖国のまなざし」。敗戦後、アジアの各地に残った元日本軍兵士たちがいた。なぜ残留し、戦後をどう生きたのか。これまでの著作で明らかにしてきた史実に加え、今回は膨大な映像資料を吟味し、「残留兵士たちの戦後史」を多角的に分析した。
『残留日本兵の真実』『皇軍兵士とインドネシア独立戦争』など東南アジア、ことにインドネシアを舞台に研究と発表を続けている。きっかけは、入学した慶応大での語学選択だった。卒業するには第二外国語が必須で「比較的学びやすそうと思ってインドネシア語を選びました」。「海外に行ったことがなかったので、行ってみたい」という気持ちもあった。この選択が、学者人生を方向付けた。
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