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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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北極海LNG開発が大ピンチ ロシア側が計画大幅修正、日本に逆風

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安倍晋三首相(当時、左奥)とロシアのプーチン大統領(右奥)が見守る中、「アークティックLNG2」事業についての署名を交わすロシアガス大手ノバテクや三井物産の経営陣ら=大阪市中央区で2019年6月29日(代表撮影)
安倍晋三首相(当時、左奥)とロシアのプーチン大統領(右奥)が見守る中、「アークティックLNG2」事業についての署名を交わすロシアガス大手ノバテクや三井物産の経営陣ら=大阪市中央区で2019年6月29日(代表撮影)

 ロシア企業が主導し、日本企業も参画する北極海での液化天然ガス(LNG)生産プロジェクト「アークティックLNG2」について、ロシア側が作成した事業見直し案が判明した。ロシアのウクライナ侵攻を受け重要機器を提供する米企業が撤退したため、調達先を中国企業に変更する。事業費の上振れなど当初計画が大きく修正されている。

ウクライナ危機で欧米企業離脱

 アーク2はロシアガス大手「ノバテク」を中心とする共同企業体(JV)が北極海ギダン半島に採掘施設を建設。年間最大1980万トンのLNGを生産する計画だ。日本勢も早くから関与し、三井物産と独立行政法人「エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)」が出資して権益の1割を確保。政府系金融機関の国際協力銀行(JBIC)や、民間の三井住友銀行も協調融資の形でプロジェクトを支えている。

 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け、プロジェクトに参画していた欧米企業が相次ぎ撤退を表明。中でも生産現場でガスを冷却して液化させたり、電力を供給したりするのに不可欠なガスタービンの提供を担う米石油サービス大手ベーカー・ヒューズが去った影響は大きく、計画の見直しが避けられなくなった。

 見直し案によると、…

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【ウクライナ侵攻】

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