死傷8人は1階で見つかる 築60年30人が1人暮らし 神戸の火災

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火災があった現場前に集まる神戸市消防局の隊員ら=同市兵庫区で2023年1月22日午前1時48分(佐野駿さん提供) 拡大
火災があった現場前に集まる神戸市消防局の隊員ら=同市兵庫区で2023年1月22日午前1時48分(佐野駿さん提供)

 22日午前1時35分ごろ、神戸市兵庫区湊町1の3階建て集合住宅「第2ひろみ荘」で「黒煙が窓から出ている」と近くに住む男性が119番した。兵庫県警兵庫署によると、現場で77~86歳の男性4人の死亡を確認した。他に40~70代の男性4人が病院に搬送され、3人が意識不明の重体、1人が重傷。1階南側の居室内が激しく燃えており、県警と消防が現場検証し、出火原因を調べている。

 神戸市消防局などによると、集合住宅は築約60年で、鉄筋コンクリート3階建て。各階で廊下をはさむ形で計31戸が入り、30人が1人暮らしをしていた。延べ約300平方メートルのうち、1、2階部分の計約25平方メートルを焼き、約1時間後にほぼ消し止められ、午前4時25分ごろに鎮火した。

火災が起きた第2ひろみ荘の見取り図 拡大
火災が起きた第2ひろみ荘の見取り図

 兵庫署によると、亡くなったのは、いずれも1階に住む▽山口勝弘さん(77)▽村上忠雄さん(86)▽木村敏彦さん(78)▽津田正行さん(79)。2人は自室、2人は1階通路でそれぞれ発見された。1階から搬送された4人のうち60~70代の男性3人はやけどを負うなどして意識がなく、40代男性は重傷。捜査関係者によると、亡くなった4人のうち、複数人が車椅子を使うなど体が不自由だったとみられる。

火災があった集合住宅=神戸市兵庫区で2023年1月22日午前6時32分、滝川大貴撮影 拡大
火災があった集合住宅=神戸市兵庫区で2023年1月22日午前6時32分、滝川大貴撮影

 住人によると、各部屋の広さは3~4畳程度で、家賃は約3万5000~4万円。生活保護や年金の受給者らが多く住んでいた。暖房器具はストーブの使用が禁止されており、エアコンは各部屋に設置されていた。キッチンやコンロは共同で各階に炊事場があった。2、3階の住人は外階段などから避難したとみられる。

 現場はJR神戸駅から南西に約700メートルの住宅街。火災当時、神戸市には乾燥注意報が出ていた。【大野航太郎、中田敦子、巽賢司】

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