「ガスボンベが爆発するような音が…」 1階の住人が証言 神戸火災

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火災があった集合住宅で現場検証する捜査員=神戸市兵庫区で2023年1月22日午前7時20分、滝川大貴撮影
火災があった集合住宅で現場検証する捜査員=神戸市兵庫区で2023年1月22日午前7時20分、滝川大貴撮影

 神戸市兵庫区の集合住宅で22日未明に起きた火災。現場の「第2ひろみ荘」は、寄る辺のない高齢者が身を寄せる「セーフティーネット」でもあった。当時、何があったのか。寝間着姿のまま難を逃れた住民らが証言した。

 3階の自室でゲームをしていた男性(65)は、鼻を刺す臭いで異変に気付いた。部屋を出ると、同じ階の住人も廊下にいる。その住人が「火事だ!」と叫び、初めて火災が起きたと知った。

 備え付けの消火器を持ち出し、外階段を一気に下りる。地上にたどり着くと真っ赤な炎が見え、1階が燃えていた。恐怖心を抱き、腰が引けた。消火しようとしたが、「焼け石に水」で火は収まらなかった。別の住人が火の中に飛び込んで高齢の住人を救出していたものの、命が助かったかどうかは分からない。

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