千葉県出身ランナー、なぜ強い? 駅伝界で一大勢力を築く背景

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昨年10月の東葛駅伝で初優勝した千葉県柏市立酒井根中学校のメンバーたち=野田市で2022年10月15日、高橋努撮影
昨年10月の東葛駅伝で初優勝した千葉県柏市立酒井根中学校のメンバーたち=野田市で2022年10月15日、高橋努撮影

 冬の駅伝シーズンに入り、千葉県内出身ランナーの活躍が目立つ。昨年末の全国高校駅伝では男子の八千代松陰が3位に入った。駅伝界で千葉県勢が一大勢力を築いている背景とは――。【高橋努】

 今月2、3日に開かれた第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。オープン参加の関東学生連合を含め、箱根路を走った210人のランナーのうち千葉県の高校出身者が22人を占めた。都道府県別では次点の埼玉(17人)を5人上回り、堂々のトップ。元日の「ニューイヤー駅伝2023inぐんま 第67回全日本実業団対抗駅伝競走大会」でも6区で区間賞を獲得したトヨタ紡織の羽生拓矢(八千代松陰高卒)をはじめ、トヨタ自動車の丸山竜也(専大松戸高卒)やSGホールディングスの鈴木塁人(流通経大柏高卒)らが好走した。

 こうした活躍の背景について、柏市立酒井根中学校で陸上部の顧問を務める小川健太さん(32)は「中学駅伝が盛んなこと。これが大きな要因だと思います」と話す。同校は昨年10月、第74回東葛飾地方中学校駅伝競走大会(東葛駅伝)で初優勝。余勢を駆って11月の県大会、12月の全国大会も制した。県勢として全国の頂点に立つのは4度目の快挙だった。

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