特集

円安と物価高

日本の物価が上がり始めました。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、商品・サービスの値上げラッシュが続いています。

特集一覧

買い物レシートが「お金」に ポイ活達人に聞く物価高の生き抜き方

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
ドラッグストア「ウエルシア」で「Tポイント」を使って購入した商品に囲まれるしんぽいさん=しんぽいさんのツイッターより
ドラッグストア「ウエルシア」で「Tポイント」を使って購入した商品に囲まれるしんぽいさん=しんぽいさんのツイッターより

 お金の代わりとして使えるポイントを効率よくためて使う「ポイ活」が人気だ。物価高時代の節約につながる手段として、幅広い世代の関心を集めている。何から手を付ければいいのか。達人に聞いた。【田中裕之】

まず買い物のキャッシュレス化

 ユーチューバーのしんぽいさん(43)は「お得オタク」を名乗り、日用品や消耗品をポイントで賄っている。複数のメディアにも取り上げられている達人がポイ活にハマったきっかけは2018年、本業である放送業界の業績が不調になったことだ。それまでは、家族の誕生日は少し高級なレストランでの食事や旅行など特別な時間を過ごしてきた。この年、長女の誕生日はラーメン屋で祝った。収入が3分の1に減ったためで、「自分にいらだちを覚えました」と振り返る。

 仕事の隙間(すきま)を使って家計のために何かできないか。インターネット検索でたどり着いたのがポイ活だった。まずは、買い物に使うだけでポイントがたまるクレジットカードを申し込んで、現金払いを全てキャッシュレス化した。

 自身が最初に取り組んだように、しんぽいさんはポイ活の入門者にクレカ払いを勧める。「PayPay(ペイペイ)」などスマートフォンのQRコード決済もポイントは付くが、代金を引き落とす銀行口座をひも付ける設定などが必要となる。このため、「現金払いに親しんだシニアにはハードルが高いと思います。最初は手軽なクレカでポイントがたまる体験をしてもらいたい」と話す。

 ポイントがたまる面白さを知ったら、次に進みたいのがスマホのポイ活アプリを使った買い物だという。

レシート登録だけでポイント

 購入した商品のバーコードとレシートをスマホで登録するだけでポイントがもらえる「CODE(コード)」というアプリがある。商品を登録すると簡単なミニゲームが発生し、「最大5000ポイントが当たる」とうたっている。

 1ポイントにつき1円相当の現金やアマゾンのギフト券、NTTドコモが提供するdポイント、カルチュア・コンビニエンス・クラブが展開するTポイントなどと交換が可能だ。

 ポイ活初心者の記者がコンビニで購入したサンドイッチと野菜ジュース(計388円)を登録したところ、20ポイントがもらえた。

 アプリの運営会社によると、メーカーや流通などの企業はCODEから取得した購買データやアンケートデータを自社のマーケティングに活用している。データへの報酬としてお金を支払っているため、ユーザーはポイントを得られる仕組みになっているという。

 しんぽいさんは「買い物をクレカ払いとし、…

この記事は有料記事です。

残り1187文字(全文2248文字)

【円安と物価高】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集