古墳時代の「最高傑作」は盾と鏡のいいとこ取り 研究者ため息

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富雄丸山古墳から出土した鼉龍文盾形銅鏡。浮き出た部分が鼉龍で、三角形が連続した鋸歯文や渦状の文様も見える=奈良県橿原市で2023年1月20日、川平愛撮影
富雄丸山古墳から出土した鼉龍文盾形銅鏡。浮き出た部分が鼉龍で、三角形が連続した鋸歯文や渦状の文様も見える=奈良県橿原市で2023年1月20日、川平愛撮影

 「な、何やこれ?」。2022年12月、住宅街の一角で地肌をあらわにした山に、学生らの声が響いた。足元には1600年の眠りから覚めたばかりの盾形の板が鈍い光を放っている。おそるおそる取り上げ、直下の粘土層に顔を近づけると、幾何学文様が転写されているのが見えた。「ただの板やない」。水平な場所に運び、4人がかりでそっと裏返す。一瞬、時が止まったようだった。「おおー」「鼉龍(だりゅう)文だ!」。未知との遭遇に、学生たちのため息と驚きが交錯した。

精緻な文様 国産オリジナル

 富雄丸山古墳(奈良市、4世紀後半)から出土した鼉龍文盾形銅鏡は、盾と鏡の要素を「いいとこ取り」…

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