盲導犬の代わりに「AIスーツケース」 全盲の開発者が屋外で実演

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日本科学未来館から「AIスーツケース」を頼りに最寄り駅付近に向かう浅川智恵子館長。道路交通法の規定上、白杖(はくじょう)も携行した=東京都江東区青海2で2023年1月26日、池田知広撮影
日本科学未来館から「AIスーツケース」を頼りに最寄り駅付近に向かう浅川智恵子館長。道路交通法の規定上、白杖(はくじょう)も携行した=東京都江東区青海2で2023年1月26日、池田知広撮影

 盲導犬のように視覚障害者を誘導する自動ロボット「AIスーツケース」を開発している全盲の研究者で、日本科学未来館(東京都江東区)館長の浅川智恵子さんが26日、屋外での初の実演に挑戦した。浅川さんは「普段はまっすぐ歩くことにも気を付けている。こんなに気軽に駅に行けるのかと感動した」と喜んだ。

 AIスーツケースは浅川さんが発案し、企業の協力を得て2017年に開発が始まった。目的地をセットすると、カメラやレーザー光によるセンサーで障害物を自動的に回避しながら進む。ヘッドホンからはナビ音声も流れる…

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