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イマジン~チリの息子と考えた/2 事故の夜、訪れた恐怖

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コジャイケの住宅街から見る岩山マカイ=2022年3月13日、藤原章生撮影
コジャイケの住宅街から見る岩山マカイ=2022年3月13日、藤原章生撮影

 指を切断するとはどういうことか。指を切ったと言えば「ああ、そう」で済むが、切断と聞くと誰もが驚く。深夜、パタゴニア北部にある街道の町コジャイケの地域病院で息子を見送ると、私は思わず、首都サンティアゴの友人、堤亮さんに電話で事故を伝えた。そんな必要はないのに電話してしまったのだ。「えっ、切断? ええ!」。私はおそらく誰か身近な人と衝撃を共有したかったのだ。

 堤さんは1981年のパタゴニア探検を機に、そのままチリに残り、ヤマハの船外機などを扱う貿易を営んできた。8年前、23歳で移住した息子の面倒をよくみてくれる人だ。「退院したらすぐにサンティアゴに戻って、いい病院で再生手術をしたらいいよ。今はあれこれ新しい技術があるから」

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