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“三度目の正直”の石橋 監督の目に涙「先輩たちに感謝」 センバツ

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21世紀枠でセンバツ出場を決め、教科書や参考書などを手にして喜ぶ石橋の選手たち=栃木県下野市で2023年1月27日午後4時51分、小出洋平撮影
21世紀枠でセンバツ出場を決め、教科書や参考書などを手にして喜ぶ石橋の選手たち=栃木県下野市で2023年1月27日午後4時51分、小出洋平撮影

 この冬最強の寒波の中、球児たちに一足早く春の便りが届いた。第95回記念選抜高校野球大会の出場36校が27日決まり、選手たちは憧れの甲子園の舞台を見据えて意欲を新たにした。

 21世紀枠での出場が決まった石橋(栃木)は2017、21年と過去2度、関東・東京地区の候補校に選出されながら落選。「三度目の正直」で春夏通じて初の聖地への切符を手にした。チームメートと抱き合って喜びを爆発させた横松誠也(ともや)主将(2年)は「2回分の先輩の思いがある。『お前たちだからこそ甲子園に行けた』と思ってもらえるプレーをしたい」と力強く宣言した。

 県内有数の進学校で、昨年度は135人が現役で国公立大に合格した。野球部は1935年創部。平日は毎日7時間授業で、練習は放課後の2時間のみ。他部と共用のグラウンドで工夫を重ね、近年は安定して好成績を残している。有志の医師らでつくるNPO法人と連携して肩肘検診などを実施し、地域の子どもたちの障害予防にも取り組む。昨秋の県大会では複数の選手が新型コロナウイルスに感染。ベストオーダーは一度も組めなかったが、公立校で唯一4強に進出。選手層の厚さが光った。

 2度の落選を知る福田博之監督(57)は「野球部の先輩たちが築いてくれたものは大きい。伝統を作ってくださった卒業生など全ての人に感謝したい」と涙を浮かべた。横松主将は「自分たちの持ち味は元気の良さ。甲子園でも活気あふれるプレーを観客の皆さんに見てもらいたい」と意気込む。【玉井滉大】

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