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第95回センバツ高校野球

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センバツ2023 四国4校に春(その1) /徳島

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センバツ出場が決まり、ガッツポーズをして喜ぶ英明の選手たち=高松市亀岡町の英明高校で、023年1月27日午後4時21分、中田博維撮影 拡大
センバツ出場が決まり、ガッツポーズをして喜ぶ英明の選手たち=高松市亀岡町の英明高校で、023年1月27日午後4時21分、中田博維撮影

 第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が27日開かれ、2022年の秋季四国地区大会の成績などを参考に四国から4校が選ばれた。英明(香川)は5年ぶり3回目、高松商(同)は4年ぶり28回目、高知は2年連続20回目の出場。城東(徳島)は21世紀枠で、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。高松商は春夏合わせて50回目の甲子園出場となる。

 香川県勢の2校出場は16年の高松商、小豆島(現小豆島中央)以来7年ぶり。組み合わせ抽選会は3月10日。大会は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で同18日に開幕する。

 毎日新聞は27日、4校のセンバツ出場決定を伝える特別号外を配布した。

 ◆城東(徳島)

21世紀枠でセンバツ出場を決め、喜ぶ城東の選手たち=徳島市で、2023年1月27日、滝川大貴撮影 拡大
21世紀枠でセンバツ出場を決め、喜ぶ城東の選手たち=徳島市で、2023年1月27日、滝川大貴撮影

感謝を忘れずに

 城東は午後3時半ごろ、新治(しんじ)良佑監督らが大会公式サイト「センバツLIVE!」で選考委員会の発表を見守った。出場が決まると盛大な拍手が上がり、マスク越しに笑顔を見せた。藤本和史校長は授業を終えた選手たちが待つグラウンドに駆け付けて、センバツ出場決定を報告。選手たちの緊張した面持ちは一挙にゆるみ、ほっとした表情で喜んだ。

 白川大地選手(2年)は「驚きと喜びが混じっている。万全の状態で戦えるように残り1カ月半でさらに追い込む。支えてくれる人への感謝を忘れずにプレーしたい」と決意を語った。岡一成投手(1年)は「憧れの甲子園で、投打にわたって中心になるプレーをしたい。目標は投手として9回を1人で投げきること、打者としてバックスクリーンに放り込むこと」と活躍を誓った。【井手千夏、山本芳博】

 ◆高知(高知)

センバツ出場を決め、喜びを爆発させる高知の選手たち=高知市で2023年1月27日午後4時54分、小宅洋介撮影 拡大
センバツ出場を決め、喜びを爆発させる高知の選手たち=高知市で2023年1月27日午後4時54分、小宅洋介撮影

勝つこと最優先

 午後4時8分ごろ、高知のセンバツ出場が選考委員会から発表された。会議室でインターネット中継を見ていた永野隆史校長は、学校の名前が呼ばれた瞬間、浜口佳久監督とグータッチ。「選手たちの真摯(しんし)な取り組みが報われたことに感謝しています」と喜びを語った。

 永野校長はすぐさまグラウンドへ移動した。この日は2年生がスキー研修で不在のため、練習していた1年生らにセンバツ出場を伝え、「力を発揮できるようにこれから2カ月間頑張ってほしい」と激励。選手たちは表情を引き締めた。

 1年生ながら昨秋の大会で4試合に登板した平悠真投手は「三振を取りに行くピッチングでチームを勝たせにいきたい」と気合十分。同じく主力として出場した1年生右腕の辻井翔大投手は「小さい頃から夢見ていた舞台で実感がわかない。これからチームが勝つことを最優先に練習に取り組んでいきたい」と笑顔で話した。【小宅洋介、小林理】

 ◆英明(香川)

前見据え「楽しみ」

 吉報が届いたのは午後4時10分ごろだった。英明の校舎ホールにユニホーム姿の選手らが入場。別室で選考委員会のインターネット中継を見守っていた西本泰三校長が出場決定を報告し、「力を出せるように練習に励んで」と激励した。

 香川純平監督は「決意を新たに強く持ち、支えてくれる方への感謝の思いを胸に刻みたい」とあいさつ。中浦浩志朗主将(2年)は「ようやくスタートラインに立てた」と表情を引き締めた。

 部員らは早速、バスで高松市内の練習用グラウンドに移動してトレーニング。終了後に報道陣の取材を受け、改めて出場決定の喜びをかみ締めた。右サイドスローの下村健太郎投手(2年)は「まずはほっとした。残りの期間で仕上げて、甲子園の舞台で活躍したい」と意気込む。4番の寿賀弘都選手(2年)は「秋は接戦でしんどい試合が多かったが、厳しい練習に耐えてきたので今は楽しみ」と前を見据えた。【西本紗保美、中田博維】

 ◆高松商(香川)

センバツ出場が決まり喜びを爆発させる高松商の選手たち=高松市の高松商業高グラウンドで2023年1月27日午後4時50分、川原聖史撮影 拡大
センバツ出場が決まり喜びを爆発させる高松商の選手たち=高松市の高松商業高グラウンドで2023年1月27日午後4時50分、川原聖史撮影

「憧れの地へ」笑顔

 高松商の渡辺浩三校長が校長室で報道陣らとネット中継を見守った。午後4時10分ごろ、パソコン画面から「高松商業高校」と声が聞こえると手をたたき、「やりました」と笑みをこぼした。渡辺校長はグラウンドに向かい、整列していた野球部員に「センバツ出場決定が発表されました。おめでとう」と報告。部員たちは帽子をとって静かに頭を下げ、喜びをかみ締めた。

 昨夏の甲子園では、プロ野球巨人からドラフト1位指名を受けた浅野翔吾選手を擁して52年ぶりに8強進出した。4年ぶりとなるセンバツ出場に、188センチのエース左腕・大室亮満投手(2年)は「高松商の守り勝つ野球の中心はピッチャー。投手陣が自覚と覚悟を持って、練習に臨んでいきたい。甲子園では、ストライク先行で粘り強いピッチングをしたい」と決意を新たにした。成長著しい市ノ瀬夢蔵選手(1年)は「憧れの甲子園で野球ができるのが楽しみ」と笑顔を見せた。【川原聖史、山口敬人】

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