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今年の政府の基本方針を示す岸田文雄首相の施政方針演説は、歴史上の故事や偉人の言葉を引用しませんでした。代わりに盛り込んだのが、今月欧米5カ国を歴訪した際に、外国首脳からかけられた言葉でした。【政治部・高本耕太】
<ある首脳から「なぜ日本では議会のことを英語でparliamentではなく、Dietと呼ぶのか」と問われました>
<調べてみたところ、Dietの語源は「集まる日」という意味を持つラテン語でした>
23日の衆参両院本会議で臨んだ施政方針演説を、首相はこう始めた。
世界各国の議会や立法府を意味する英語表現は、ParliamentやNationalAssembly、Congressが一般的だ。Dietはダイエットや食習慣を意味する言葉と同じつづり。外国人観光客が「ナショナル・ダイエット・ビルディング」と記された国会議事堂の英語標識を見て「何かの健康施設?」と勘違いしたという話は、よく耳にする「永田町あるある」だ。
ただ、首相のエピソードは「ラテン語でした」で終わってしまった。質問した外国首脳はこの内容を聞いても「言葉の由来は分かったが、私の問いには答えてくれていない」とフラストレーションがたまるのではないだろうか。
衆院事務局の公式ユーチューブチャンネルが「なぜ」に答える動画を公開している。
明治時代に…
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