’23センバツ　東北勢唯一の県立高　能代松陽の地元、歓喜の輪広がる　／秋田

　第95回記念選抜高校野球大会（毎日新聞社、日本高校野球連盟主催）への初出場が決まった東北勢唯一の県立高、能代松陽の地元、秋田県能代市は27日、歓喜に包まれた。

　柳町商店街では吉報を受け、各店頭に「第95回選抜高等学校野球大会　能代松陽高」「祝　センバツ甲子園出場」と書かれたチラシを掲示。商店街の女性店員は笑顔で「能代にとって大きなニュースです」と祝福した。

　能代松陽の前身、旧能代商業高の卒業生で元青森県深浦町職員、加藤良春さん（72）夫婦は、能代市役所で「能代松陽に春切符」「初出場の夢舞台挑む」の大見出しが躍る号外を手に「孫も能代松陽高の野球部員。感無量です」と喜んだ。

　市役所の玄関には「祝　能代松陽高等学校　甲子園出場おめでとう」と書かれた懸垂幕が掲げられた。野球部OBで市農業振興課の中川昂（こう）さん（25）は「うれしい。OBとして大きな誇りです」と、後輩の活躍に期待していた。【田村彦志】