旧統一教会教祖が言及した日本の歴代首相、2位は岸氏 最多は?
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世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の創始者・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が信者に説教した約53年分の内容を韓国語で収めた発言録全615巻で、日本の歴代首相への言及が計1330回あり、このうち最も多かったのは中曽根康弘氏で、次に多かったのは岸信介氏だった。毎日新聞が全巻約20万ページに及ぶ文書を調べ、独自に集計した。(集計結果は記事の後半にあります)【田中裕之、野口麗子、ソウル坂口裕彦、渋江千春】
文氏、安倍派と並び中曽根氏を重視
自民党と旧統一教会の関係を巡っては、2022年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに注目度が高まり、自民党は23年4月の統一地方選に向けて教団との「関係断絶」を打ち出す事態に追い込まれた。しかし、関係が深いとされる安倍氏に関する調査などは行われず、教団とつながってきた歴史にはなお多くの謎がある。
こうした中、文氏が1989年に行った説教で、安倍晋太郎元外相を会長(当時)とする「安倍派」(清和会)を中心に国会議員との関係強化を図るよう語っていたことが、発言録の翻訳で既に判明している。そして今回の集計で、文氏が日本政界に近づく足掛かりにした安倍氏の祖父・岸氏や父・晋太郎氏のほかに、中曽根氏を政界工作の重要なターゲットにしていた姿が浮き彫りになった。
発言録615巻、20万ページを分析
発言録は、文氏が56~2009年に韓国内で信者に説教した言葉を韓国語で収録した「文鮮明先生マルスム(御言=みこと)選集」。全615巻あり、各巻は約300~400ページに及ぶ。文氏が死去した12年まで発行されたが、絶版で入手は困難となっている。
そこで毎日新聞は…
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