徳島もご当地サーモン市場に参入 「清流の女王」のサケ科川魚で

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サツキマス=徳島県・国土交通省徳島河川国道事務所提供
サツキマス=徳島県・国土交通省徳島河川国道事務所提供

 産卵のため、外洋から生まれた川の上流へ懸命にさかのぼり、一生を終えるサケ。日本人が最も好きな魚とも言われることもあって、生食可能な「ご当地サーモン」が各地で開発され、人気を競っている。このご当地サーモン市場に、四国山地に抱かれた徳島県が地元生まれの“サケ”で参入を狙っている。他の産地と差別化を図るために目を付けたのは、「清流の女王」とも呼ばれる「あいつ」だった。

 徳島市から南西へ約30キロ。勝浦川の支流沿いに養殖池が見えてくる。池で泳ぐ魚の腹には、小判型の紋様や赤い小さな斑点が並ぶ。渓流釣りの愛好家ならピンとくるかもしれないが、泳いでいるのはサケ科の川魚、アマゴだ。徳島県内では「アメゴ」と呼ばれて親しまれる魚で、成魚は体長20センチほどになる。塩焼きなどで食される。県内では、勝浦川や吉野川、那賀川の上流部に生息するほか、半世紀にもわたり、上勝町や那賀町で…

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