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2類か5類かでなく=永山悦子

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通常国会の施政方針演説を前にマスクを外す岸田文雄首相=国会内で2023年1月23日、長谷川直亮撮影
通常国会の施政方針演説を前にマスクを外す岸田文雄首相=国会内で2023年1月23日、長谷川直亮撮影

 新型コロナウイルスが、今年5月に感染症法上の「5類」に分類されるようになるという。結核などと同じ「2類相当」だったものが、季節性インフルエンザや麻疹、梅毒などと同じ扱いになる。

 5類感染症は、重症化リスクや感染力に応じた分類のうち、比較的危険性が低く、既に知られた感染性の病気とされる。

 変更の決定について、メディアの世論調査やネット投票などでは、5類に賛成する人が反対を少し上回る結果だった。2類相当を維持すべきだという人も、一定の割合いる。ネットのコメント欄では、それぞれの立場から批判し合うようなやりとりも見られた。

 流行の中心がオミクロン株になり、重症化リスクが大きく下がった。治療も対策も手探りだった2020年とは大きく状況が変わっている。ただし、最近は、亡くなる人がこれまでになく多い。救急搬送が滞る医療逼迫(ひっぱく)も続く。

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