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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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ミャンマーの「ロヒンギャ」、キャンプ脱出 インドネシアへの漂着相次ぐ

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インドネシア・アチェ州に避難したロヒンギャ難民ら=1月10日、ロイター
インドネシア・アチェ州に避難したロヒンギャ難民ら=1月10日、ロイター

 ミャンマーで長年迫害を受け、隣国バングラデシュに難民として暮らす少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の人々が密航船でインドネシア沿岸に漂着するケースが相次いでいる。2021年2月にクーデターが起きたミャンマーでは混迷の出口が見えない一方、避難の長期化で計100万人が滞留する難民キャンプの環境が悪化しているからだ。支援団体は「ロヒンギャは忘れ去られた存在になりつつある。帰る場所も逃げる場所も失う危機的状況だ」と指摘する。

 「35日間漂流し、その間に死んだ仲間は海へ流さざるを得なかった」。最近、バングラデシュ南部コックスバザールの難民キャンプからインドネシア・スマトラ島アチェ州に漂着したロヒンギャ難民、モハマド・タハールさんは、同州のNPO「ジウタニョエ財団」の聞き取り調査にそう証言した。

 同財団によると、アチェ州には昨年11月、計229人のロヒンギャを乗せた船2隻が漂着した。昨年末に57人と174人、今月8日には子どもを含む184人をそれぞれ乗せた船が海岸にたどりついた。

 到着したロヒンギャの人々は今、…

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【ミャンマークーデター】

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