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旧統一教会、教祖発言録(その1) 中曽根氏も工作標的 日本首相1330回言及、最多693回

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文鮮明氏の発言録「文鮮明先生マルスム(御言)選集」の一部。「一昨年の選挙当時に日本のカネで60億円以上使った」などと記されている(画像の一部を加工しています)
文鮮明氏の発言録「文鮮明先生マルスム(御言)選集」の一部。「一昨年の選挙当時に日本のカネで60億円以上使った」などと記されている(画像の一部を加工しています)

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の創始者・文鮮明(ムンソンミョン)氏が信者に説教した約53年分の内容を韓国語で収めた発言録全615巻で、日本の歴代首相への言及が計1330回あり、このうち最も多かったのは中曽根康弘氏で、次に多かったのは岸信介氏だった。毎日新聞が全巻約20万ページに及ぶ文書を調べ、独自に集計した。

 自民党と旧統一教会の関係を巡っては、2022年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに注目度が高まり、自民党は23年4月の統一地方選に向けて教団との「関係断絶」を打ち出す事態に追い込まれた。しかし、関係が深いとされる安倍氏に関する調査などは行われず、教団とつながってきた歴史にはなお多くの謎がある。

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