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ヒスイは、頭上の街道にいる追手から遠ざかる茂みの先へ、迷わずに踏み入った。
数歩進んだところで、足を止めて待つ。
「罠(わな)かもしれませんよ」
惣之丞の声がする。
「あほぅ、命の恩人を疑うやつがあるか」
龍馬が応える。「命を一度預けちょる」
ほどなく茂みに龍馬が踏み込んできた。ヒスイを見て、人なつっこく笑い、
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残り773文字(全文928文字)
ヒスイは、頭上の街道にいる追手から遠ざかる茂みの先へ、迷わずに踏み入った。
数歩進んだところで、足を止めて待つ。
「罠(わな)かもしれませんよ」
惣之丞の声がする。
「あほぅ、命の恩人を疑うやつがあるか」
龍馬が応える。「命を一度預けちょる」
ほどなく茂みに龍馬が踏み込んできた。ヒスイを見て、人なつっこく笑い、
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