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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ウクライナで進む環境汚染 攻撃や火災で温室効果ガス排出量も拡大

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攻撃を受けて炎上し、煙を上げる施設=ウクライナ東部ドネツク州で2023年1月22日(ウクライナ国家警備隊提供・ロイター)
攻撃を受けて炎上し、煙を上げる施設=ウクライナ東部ドネツク州で2023年1月22日(ウクライナ国家警備隊提供・ロイター)

 ロシアによる軍事侵攻はウクライナに深刻な環境汚染を引き起こしている。ウクライナ国家環境監察局の2023年1月の発表によると、これまでにミサイル攻撃や砲撃による有害物質の流出などで約0・28万平方キロメートルの土壌が汚染された。また戦闘による森林火災などで、名古屋市の面積を上回る森林331平方キロメートルが消失した。

 ウクライナ環境保護・天然資源省によると、南部ヘルソン州で1月、ウクライナの主要な水源であるドニエプル川で大量の魚が死んでいるのが見つかった。土壌からしみ出した汚染物質による水質悪化が原因とみられ、「川の汚染は生態系を破壊し、黒海周辺を汚染する」と同省は警告する。戦闘で使われる弾薬には毒性のあるニッケルやカドミウムなどの重金属が含まれる。石油貯蔵庫も相次いで攻撃されて炎上し、大気汚染を引き起こした…

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【ウクライナ侵攻】

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