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東京五輪汚職

東京オリンピックを巡る汚職・談合事件で、大会組織委元幹部らが逮捕。祭典の裏で何が。

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東京五輪組織委元次長に落札企業が顧問料 家宅捜索後に契約打ち切る

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五輪マーク=東京都新宿区で、小川昌宏撮影
五輪マーク=東京都新宿区で、小川昌宏撮影

 東京オリンピック・パラリンピックの大会運営を担った組織委員会大会運営局の元次長が、日本陸上競技連盟からの出向終了直後に、談合疑惑があるテスト大会の業務を落札した企業と顧問契約を結び、顧問料を得ていたことが関係者への取材で判明した。元次長と落札企業はともに談合事件で東京地検特捜部の家宅捜索を受け、その後に契約は途中解除された。専門家は「『みなし公務員』の組織委職員には高い倫理観が求められる。癒着との疑惑を招きかねず、法令順守の面から問題」と指摘する。

 元次長と顧問契約を結んでいたのはイベント会社「セレスポ」(東京都豊島区)。陸上競技の大会運営を得意とし、組織委が2018年に発注したテスト大会26件の計画立案業務では、陸上競技の会場となった国立競技場(新宿区)など5件を計1億1590万円で受注した。落札件数、金額とも落札企業9社の中でトップだった。

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