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「赤字の恐怖」社内指摘も握り潰す 老舗百貨店が3億円不正受給

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不正受給を発表して謝罪する水戸京成百貨店の芹沢弘之社長(左)=水戸市三の丸1の水戸京成ホテルで2023年1月31日午後4時26分、宮崎隆撮影
不正受給を発表して謝罪する水戸京成百貨店の芹沢弘之社長(左)=水戸市三の丸1の水戸京成ホテルで2023年1月31日午後4時26分、宮崎隆撮影

 新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を巡り、3億円超もの不正受給が明らかになった「水戸京成百貨店」。不正は約2年半も続いたばかりか、総務部が組織ぐるみで従業員の訴えを握りつぶしていた疑いも浮上。茨城県内唯一の老舗百貨店で、ガバナンス不全が露呈した。【宮崎隆、長屋美乃里】

 「日本中、世界中が苦しんでいる中で、誤った方法で安住を求めたのは非常に恥ずべきこと」。31日の記者会見で、芹沢弘之社長は深々と頭を下げた。

 芹沢社長によると、同社は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年4月から従業員の出勤日数を制限した。休業手当は雇用調整助成金などで補塡(ほてん)でき、全館休業などする中で、経営陣も「収支を安定させる」と推奨していたという。

 しかし直後から不正が始まる。…

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