特集

Fun!フィギュア

フィギュアスケートを楽しむ「Fun!フィギュア」。銀盤で輝きを放つスケーターが描く魅力あふれる世界を伝えます

特集一覧

女王・坂本花織は「戦闘モード」 世界選手権連覇へフルスロットル

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
成年女子SPの演技を前に、中野園子コーチ(右)に送り出してもらう坂本花織=フラット八戸で2023年1月30日、吉田航太撮影
成年女子SPの演技を前に、中野園子コーチ(右)に送り出してもらう坂本花織=フラット八戸で2023年1月30日、吉田航太撮影

 快挙を期待されても、自分を見失うことはないのが彼女らしい。フィギュアスケート女子の坂本花織選手(22)=シスメックス=は、3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で日本女子初の連覇が懸かる。精力的に実戦感覚を磨き、偉業達成へ向けてギアを上げている。

 1月末、白銀の景色が広がる青森県八戸市に坂本選手の姿はあった。国民体育大会冬季大会スケート、アイスホッケー競技会成年女子に出場。ショートプログラム(SP)では、全てのジャンプを決めて81・50点と国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベスト(80・32点)を超える点数を記録し「ちょっとびっくり」と驚いた。フリー(157・13点)、合計(238・63点)でも自己ベストを上回り、優勝した。

 新年を迎えて、既に3戦目。2連覇を果たした昨年末の全日本選手権から数えれば、約1カ月で4戦をこなしたことになる。神戸学院大の学生でもあり、この間、日本学生氷上競技選手権で優勝し、大学生世代の国際総合大会、世界ユニバーシティー冬季大会(米レークプラシッド)に遠征した。

 過密日程にも映るが、タイトなスケジュールの中で調子を上げていくことができるのが坂本選手の強みだ。「きついが、試合を重ねてこその発見があり、調整ができる」。昨季は夏ごろの不調から、2021年10月に国内外の大会に毎週出場して復調のきっかけをつかんだ。その後の北京冬季オリンピック銅メダルや世界選手権優勝にまでつなげたことは記憶…

この記事は有料記事です。

残り1475文字(全文2096文字)

【Fun!フィギュア】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集